8月に入ると夏休みモードのためか野暮用が若干減少してくれます。 そんな時は庭の雑草抜きからメールの整理まで普段おそろかになっている用事を片付けないと・・・・
メールの受信箱を覗いてみると、むかーしに登録したFetLifeを発見・・・・
BDSM愛好者のコミュニティーなんですが、英語ベースなんで読むのも面倒くさくて放っておいたんですね・・・
久々中に入ってみると、やはりマニアな世界ですねぇ・・・「今度ご主人様に焼き印を入れてもらうんだけどおススメの場所は?」とか 「もし貴女のご主人様が死んでしまったら・・・」 なーんて議論が繰り広げられています。 お約束の「どこに行けばM女さんが手に入りますか?」 なーんて質問もされていて、「新聞の求人欄でも見な!」 などとカツを入れられていました。
その中で 「 In your Opinion What is the Gorean Master's Creed 」
というスレッドが・・・ Goreanって何? creedは主義とか信条だそうで、「ゴレアン主義のご主人様」・・・っていったい何なんでしょう??
そうすると、ゴレアンというのは昔のSF小説、「反地球シリーズ」のゴル星の人々の生き方から来ていたんですね・・・この小説は1ページも読んだことがありませんが、SF的要素の他に著者の哲学者センセイの非常に強烈な女性とは「かくあるべきだ」論がちりばめられているらしいんですね・・・・
その世界はオトコにとってここまで妄想ふくらましちゃっていいの? っていうくらい都合の良いことになってるんですが、その世界を26巻にわたってチマチマを具体的に書き込んだようなのです・・・・・
この具体性が信者を呼び起こすことになります・・・・ゴレアン的生活を実践しようとするオトコが現れるんですよね・・・・これは十分理解できます。ある意味AVの世界ですから・・・ところが、女性からも支持されているというのが一般常識からすると理解しがたいことになるのだと思います。
ゴレアン主義(もしくは哲学) 英語で専門的な解説がいくつかあるようです・・・どれも字がびっしり書いてあるところを見ると読書好き、文章好きの人がゴレアンなのかも・・・また、BDSMとゴレアンは異なる っていう興味深い論文もあるんですが、内容が哲学的過ぎてよくわからない・・・(泣)
たまたま、Ann Olsonというダイエットコンサルタント(?)の人が書いた記事をみつけました。
素人の目から「ゴレアン哲学って女性を人間あつかいしない凄い内容なんです・・・・」っていうのをしつこいくらい書き連ね、「ても自ら飛び込んじゃう女性もいるんですよねー・・・」 とレポートしています。
「何故女性はオトコにとってこんなに都合の良い教義に引き込まれてしまうのか?」 っていう疑問に本質的には答えてくれていませんが、これはアナザーワールドの住人(このブログを読んでいるアナタですよ!)が答えをだすしかないんでしょうねぇ・・・
翻訳文はアップした後に手直しするかもしれませんのでご了承ください・・・
また、ゴレアン主義の説明が「しつこいっ!」てくらいされていますが、あくまでも著者の原文を最大限尊重した結果ですので、隣の芝生の庭に火炎瓶を投げ込むようなことは勘弁してください。
「続きを読む」で荒削りゴレアンワールドをどうぞ!
The Gorean Lifestyle: A Woman's Right is Slave
Why Goreans Believe Women Only Exist to Please Men
ゴレアン主義 「女性にはセックス奴隷になる権利がある!」
何故ゴレアン主義者は女性が男性を悦ばせるだけの存在だと考えるのか?
もし、貴女がゴレアン哲学(主義)の実践者なら、貴女個人の人間としての尊厳は名前も含め否定されるでしょう。あなたはkajiraと呼ばれる存在でしかありません。kajiraは奴隷であり男性の命令に従い、楽しませるために性的奉仕を行う存在なのです。
貴女には人格は認められず、自分の事を「私」と表現することすら許されません。貴女には単なる「主の奴隷」という名札がぶら下がっているだけです。 奴隷になった貴女がこのように扱われることを拒否すれば厳しい懲罰が待っているのです。
これがゴレアン主義者の世界の一端です。・・・が、このようなひどい世界にハマっている米国人女性が少なからず存在することは驚きです。ゴレアン哲学の成り立ち、ゴレアン主義の主従の世界、ゴレアン主義に関する論争も紹介して考えたいと思います。
ゴレアン哲学のはじまり1967年米国の哲学教師で作家のJhon Normanは冒険SF小説 Tarnsman of Gor 「ゴルの巨鳥戦士」 を執筆しました。(大学講師だったタール・キャボットが宇宙船により太陽をはさんで地球と反対側にある惑星ゴルにつれてこられてしまい戦士となって数々の体験をするという筋書きはまっとうなSF的内容です)
このシリーズは26巻におよび、ノーマンはゴルでの生活風俗を食事から儀式まで詳細に記述すると共に、男性・女性の本来の役割を特に強調して記載しました。具体的には「男性は本来女性を支配する存在であり、女性は男性に従属することを強く願い、自らの人格を男性に委ね放棄したいと願っているのだ・・・」
この考えがゴレアン哲学の核となっているようです。
ゴレアン奴隷の根本思想すべての女性は奴隷となり、男性の思うままにされたい願望を持っています。
男性は常に支配し、女性は常に従属するという原理はゴレアン信者にとっては絶対の真理とされています。
すべての女性は首輪をつけられることを請い、ひとたび首輪で繋がれ所有されればゴレアン哲学に従い支配されることになります。
以上のことはMarauders of Gor (ゴルの略奪者)に以下のように表現されています。
「隷属することは女性の本能だ・・・その事実をはじめは強制的に教え込まれたとしても、徐々にその本能を理解し、受け入れ、やがて自らその願望を発露させるようになった時、めくるめく女の歓びを得るであろう。マスターへの感謝の念とともに・・・・」
マスターは所有物である奴隷を望ましい状態にしておかなければなりません。これは男性にとって・・という意味です。 もし奴隷が意に沿わない行動を行ったのであれば拘束、鞭打ちなどで罰しなくていけません。
美しい奴隷は称賛される一方、性格や容姿が劣った奴隷は存在を消されてしまうか卑しい労働に従事させられる・・というひどい世界です。
どうやら、ゴル星には家族という概念が存在しないようです。そこには主と従という関係しか存在しないのです。
ゴル星ではすべての女性が奴隷という訳ではなく、自由な女性も存在します。ただ、自由な女性も男性のいかなる命令にも従わなければならないとされています。
その理由として、男性はもともと女性よりは強い存在だからである。とされています。
ゴレアン奴隷の権利ゴレアン奴隷は「真の女性になる権利」を持っています・・・男性は女性が女性らしく振る舞う「真の女性」になることを望んでいます・・ゴレアン哲学に従えば、「真の女性になる」ということは男性を様々な方法で悦ばせる存在になることなのです。
ひとたびゴレアン奴隷なればすべての人としての権利は失うと同時に過去も消去されます。単に奴隷kajiraとしての存在となるわけです。
ゴレアン奴隷は人ではなく動物として取り扱われます。
マスターは奴隷の名前を勝手につけることができます。
ゴル星の法律はマスターは所有物である奴隷を好きな時に折檻し、または破壊することができることを認めています。
Kajiraの唯一の存在意義であり目標はマスターを悦ばせ、楽しませることなのです。
性的奉仕をする奴隷、調理が上手な奴隷など、異なる特技をもつ複数の奴隷が存在します。
奴隷は質問してはいけません。どんな命令でも拒否した場合は罰が待っています。
奴隷は完璧をめざすために努力しなければならない、とされています。
奴隷としての役割をきちんと果たすだけではなく、優雅で可愛らしく、しかも淫靡な雰囲気を醸し出さなくてはいけないのです。
ゴル星の自由な女性は「奴隷とされることを拒否する権利」を有しています。が、男性からの隷属の要望を拒否した場合、彼女はその存在を消されることになるでしょう。
ゴル星奴隷の分類処女の奴隷は白いリボン、経験済は赤いリボンを首輪に着けています。
「Pleasure Slave」
芸術の域にまで調教された奴隷、マスターを悦ばせるため、性的なことだけにとどまらず、踊りや料理が上手でSlave positionというゴル星の伝統文化も習得している。
(ttp://www.youtube.com/watch?v=Puv_jsL1s0Q)「Passion Slave」 性的奉仕のみを訓練され行う奴隷
「Feast Slaves」 主に料理担当
「Serving Slaves」 女性のマスターに仕えている奴隷、女性マスターの入浴や身だしなみの手伝いなどを行う
「House Girls」 主に家事担当
奴隷は通常首輪とtunic(ローマ人の衣装のようなもの?)を身につけています。
ゴレアン哲学に関する論争1980年代、ノーマンの書籍はその非道徳性から発行禁止処分となりました。フェミニスト達は彼の著書を反女性的だとして責め立てた結果、ノーマンは90年代に著作を断念しました。 しかし、その後、ゴル星の世界がSM愛好者の間で再認識され、ゴレアン信者を生み出したのです。
ゴレアン信者はノーマンの著書に描かれた世界 「Gorean lifestyle」 を忠実に自分たちの生活で再現しようとします。
2006年5月に英国ダーリントンのアパートでゴレアン哲学に影響を受けたセックスカルト集団が警察に摘発されました。このカルト集団の中でゴレアン奴隷として生活していた女性は自らの意志で参加したと証言しており、マスター役の男性も「誰にも迷惑はかけていない」 と開き直ったそうです。
ゴレアン哲学に魅せられたある女性の運命2004年7月、Vandisは高校を中退し、ネットで知り合ったマスターと北イリノイでゴレアン主義に基づく生活を始めるために家出をしました。マスターにはもう一人の奴隷がおり、3人での共同生活を行ったのです。Vandisは3か月の間、暴行と性的凌辱を受け続けました。12月になりついに耐えられなくなったVandisは3人の共同生活から逃亡したました。 が、彼女の逃亡先はケンタッキー在住の他のゴレアン主義マスターのところだったのです。
彼女は2006年3月に治療を受けるために家族のもとに戻りました。彼女はイリノイで受けた虐待によりPTSDと摂食障害を発症していました。
彼女はその後GED(日本の大検相当)を得るまで回復したましたが、ゴレアン主義のマスターを探して2007年に再び家出し、失踪してしまいました。彼女はもうこの世にはいないのかもしれません。
何故、ゴレアン信者になる女性がいるのか?いくつかの説がありますが、「自分の人生全てを支配してくれるマスターに従って生きていきたい」という願望を持つ女性が明らかに存在するということなのでしょう。この願望はBDSMの世界でも認識されており、突飛なことではないのかもしれません。 また、過去に受けた性的虐待が原因とする説もあります。
いずれにせよ、ゴレアンマスターに仕える奴隷の多くは自らの意志で奴隷としての扱いを受けているのです。
ttp://voices.yahoo.com/the-gorean-lifestyle-womans-right-slave-758077.html?cat=17
- この記事のURL 2012/08/05(日) 22:59:58|
- ひとりごと
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| コメント:8
ちずさん、コメントありがとうございます。
読書家のちずさんが参戦を見合わせるとなると全26巻読破は相当な難業になりそうですねぇ・・・
ストーリー自体はありがちは異世界を舞台とする冒険活劇(アバターのような?)みたいです。
SF作家にとっては、現実のルールに束縛されない猿の惑星みたいなアナザーワールドを舞台にした方が書きやすいんでしょうね・・・・
願望に迷うヒマ与えず決めつける・・・・
説明と同意が重視される世の流れに逆行する世界観ですが、 実はヒトは選択肢が多い方が幸福感を得られにくい生き物なんだ・・・という意見もあるようなのです・・・・
- 2012/08/06(月) 23:52:05 |
- URL |
- genomic2p #4hkfV.Mk
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実は先日お話したときに、??ってなってたんですよ。
このエントリーを読んでいなかったんです。
芝生ファンのプラタナスとしては、失格でした。
ごめんなさーい!
こういう設定は、私、非常に萌えます。
脳内の妄想欲求の最深部のあたりがチカチカしてます。
だけど、現実になるとたぶんダメなんだよなあ。
理不尽なこと言われたりされたりするだけで、ムカッと我慢できなくなります。
所詮脳内妄想の範囲内の安全なお遊びなのかなあ?
脳内なら「家畜系」も「工業製品系」も「設置系」もイケるんですけどね(笑)。
- 2012/08/12(日) 23:34:29 |
- URL |
- プラタナス #1bkUGJEw
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