2ntブログ

隣の芝生SM雑記帳

SMを中心とした乱文です

バレンタインの贈り物

クネクネしているうちに不覚にも眠ってしまったらしい・・・ 隣に寝ているはずの彼女に手を伸ばしたが・・・「あれっ?いない?」  かわりに手に触れたのはホテルのメモ用紙・・・・
「苦手な口奉仕させておきながら寝入ってしまうとはほとほと呆れはてました(怒)」 
ええっ?  そうだっけ?  確かに気持ちの良い刺激で体の力がぬけちゃうことあるんだよね・・・ 
・・・・が、次の行に
「いつまでも従順なM女でいるのも馬鹿馬鹿しくなってきたので、ちょっと悪戯させていただきました・・・」
 ぎょっ? 悪戯・・・って碌なことじゃないでしょ・・・・、じとーっと嫌な汗が・・・・

喉が渇いていることを思い出しサイドテーブルの缶ビールに手を伸ばすと・・・そこにもメモ用紙が・・・
「仕様説明書」・・・の文字の下になんだかいろいろ書いてある・・・

要約すると寝こけている間に何かを体に埋め込まれたらしい・・・  そのチップはSMに興味のある女性に近寄ると強度のどうしようもないM男として振る舞ってしまうプログラムが入っているのだそうだ・・・ 頭は正気なのに口ではその女性を女王様と崇め、ズボンとパンツを下して尻毛の生えた小汚い臀部を突き出して涎を垂らしながら罵倒を求めてしまう・・・・何なんだこの恐ろしい仕掛けは・・・・・
情けないことに、相手が本当のS女王様なら納得できるが (何故???) M女さんがそばに来ても同じ行動を強制的にとってしまうのだ・・・・    
あー・・・数十年かけて築き上げてきた(・・と思っている) Sオトコとしてのプライドが・・・・

眩暈を感じながら仕様説明書を読み進めると・・・・
「スケベなあなたのために救われる方法も用意しました。」・・・ と書いてある
一生SMに興味のある女性に近づけないなんて悲しすぎる・・・救われるなら何でもします!
「私が横にいる時はS女王様やM女さんが近づいても、すかした御主人様づら下げて涼しい顔していられます」

えー・・・、すかした御主人様づらしている気はないのだが、そういったことなら素直に反省するしかない・・・・(とほほ・・)

・・・・が、事はそんなには単純ではなかった・・・
普段は良からぬ物を色々なところに突っ込まれて 「ひーっ!」 とか 「イグーっ!」とか、けちょんけちょんな目にあっているM女さんたちの集団バレンタイン攻勢だったのだ・・・・

首都圏にも雪が積もったある日、彼女からメールが届いた・・・ 
「オフ会の話がありますけど御都合はいかがですか?」
凶悪な悪戯をしたことなど無かったようなしおらしい文面だ、つい調子に乗って
「その日は何とかなりそうだけど、麗しいM女さん方も参加するんだろうな?」 などと返信すると
「ええ、大丈夫です・・・私が横についていますから・・・」

えっ?   ・・・・瞬間、自分の分際が嫌な重みと共にこみあげてくる・・・・

当日彼女と共に会場におもむくと、エレベーターホールにはHさん、Kさん  Mさん、Pさんのカップルさんが・・・
会場はエレベーターで最上階に上がったところにある隠れ家風個室レストラン・・・他の客と一緒にならないように専用エレベーターが用意されているらしい・・・ すごいね・・・ もしかして個室内であれこれやっても怒られないの??

・・・が、皆エレベーターを前に立ちすくんでいる・・・・心なしか普段は余裕綽々の男性軍団の表情が硬いような気もする・・
 「どうしたの、いきましょうよ!」
・・・とボタンを押しドアを開けると、エレベーター内には信じられない注意書きが・・・・  
「このえろべーたーは定員2名です。しかも乗っている方がボタンを押し続けないと動きません。ご不便をおかけして申し訳ありません」    
えろべーたー、 って昭和のダジャレでしょ・・・・ん? どうやって会場にたどり着く?

重症Mオトコ発動プログラムチップを埋め込まれてしまった誇り高きSオトコ軍団の運命はいかに・・・・・

 
 
  1. この記事のURL 2015/02/05(木) 21:38:58|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ある釣り堀屋の1日

「あーぁ、しかし、閑古鳥だなぁ・・・・」   昼下がりの釣り堀屋の前には人通りすら無い。
一昔前であればSM小説でも読み、妄想を膨らましつつ暇つぶしをしたのだろうが、現在にはネットという便利なものが存在する
そこでは男性の性欲のはけ口としての役割を嬉々として受け入れる女性の赤裸々な思いが綴られたブログを読むことができる。
小説の世界ではない現実に性の奴隷を所有する同性がこの世に存在することに納得がいかない気もするが、いつの日にかは自分にも劣情を爆発させることができる奴隷との出会いがあることを夢見て釣り堀屋をはじめたのだ。最初の予定では大漁の予定だった・・・・だが、しかし・・・・・

釣り堀屋といいながら、釣り客が間違って入ってくると迷惑だ。
・・・・「ここは魚を釣る釣り堀ではありません」 入り口に張り紙も貼ってある・・・・風雨に晒されていささか字が読みにくくなっているが・・・・・
それでも月に1度くらい「釣れる?」 などと言いながら入ってくる物好きがいる・・・・ この日はよく日焼けした腕の手首に数珠?を幾重にもつけている一見不動産屋風の男・・・・ずかずかと奥の池のふちに踏み込んだ男は「何だ、何もいないじゃないか・・・」と不満そうな声をもらして振り返る・・・・
「だから、ここにはお客様が釣りを楽しむような魚はいないんです」
男は好奇心が強いらしい・・・「ほほー・・・、もしかして物凄く珍しい魚類限定の釣り堀とか・・・・、蔦がからまって一見お化け屋敷みたいな入り口でちょっと変だなー・・って思ったけれど、これは掘り出しスポット発見かもしれんな・・・」  と勝手に盛り上がっている
「はぁ・・・、物凄い珍しいもの・・・というのは当たっているかもしれませんが・・・」と言いかけると
「だろー!、 こんどいつ入荷するんだ? よしっ、分かった俺の連絡先を渡しておくから入荷したら携帯にかけてくれよな」
一方的に男はまくしたてると、またズカズカと店を出て行った。
男のいかつい背中を見送りながら「入荷を待って早4年になるんですけど・・・・・」 とつぶやいた。

その日は変な日だった、夕暮れの始まりを告げるチャイムが防災放送のスピーカーから聞こえ、周囲が薄く暗くなってきた頃、そろそろ店じまいをしようと路上に出していた植木鉢を取りに出ようとすると、外から覗きこんでいる人影が・・・・・ また地上げ屋おやじかと見ると えぇっ? そこには妙齢の女性が・・・・・ 白いブラウスに黒のタイトスカート、ミニというわけではなく、シンプルな装いでありながら清楚ないでたち・・・・・・髪は後ろで束ねているようだがストレートのロングヘアー? 

「あのー・・釣り堀のお魚さん募集って・・・・・・」
「・・・あ・・、はい・・・」 最近は鉄道好きとか、男の趣味の世界に女性進出が盛んなんでこの人も釣りマニア? 
しかし、目の前に佇んでいる女性がひょっとして4年間待ち続けた果実だったらどうする・・・・、薄暮が自分の中にある都合の良い仮説を後押しした・・・・
「お魚さん募集って変な看板でした?(笑)・・・・、ところで看板の隅のほうにM女さんに限る・・・って書いてあったんですけど・・・それも見みました?・・・・・」
「M女さんのお魚募集・・・・釣り堀に・・・・・」 彼女はまっすぐ視線をむけながら、暗誦するように繰り返した
「あの・・・M女さん・・・・ってところ説明しなくても理解してもらえます??」 あれだけ切望しておきながら成果が目の前に出現すると妙に疑い深くなってしまう・・・・これがオレをM女さんから縁遠くしていた原因か・・・・・・・、
彼女はゆっくりと視線を壁にぶら下げてある綿ロープの束の方に移した・・・・・ロープの横に吊り下げられている今だ一度も(自分以外に)使用したことのないバラ鞭を彼女の大きな瞳が捉えている・・・・・もうどうなっちゃってもいい・・・という感情が湧いてきた
「えーっと、M女さんって、縛られちゃったりローソク垂らされちゃったり・・・・カンチョー とかされちゃうんですよ・・・」 なんだか小学生レベルの解説で毛穴から冷や汗が出てくるのが分かる
「はい、そういったことを受け入れる女性を探しているのですね。わたしの興味は・・・・・」
そこまで言うと、彼女はさっきの地上げ屋男と同様に自分の脇を通り抜け中庭の池のほとりに立った
「ここでお魚になれば良いのですね・・・」 と言うと彼女は身に着けているものを一枚一枚脱ぎだした。 すでに日は暮れはっきりとは見えないが、形の良い乳房と腰から臀部にかけての曲線は成熟した女性の香りを発しているのがわかる・・・・・・
・・・といきなり全裸の女性は池の中に水音も立てずに身体を沈めた・・・・・・

「え?」・・・・「えええっ??」  あまりの展開にぼーぜんと立ちすくむ・・・・・ 
・・・・・3分程が経過しただろうか・・・・・月明かりに照らされた池の水面は時折吹く風でおきるさざ波以外にはいつもと変わらない・・・・と、ここで我に返った
 「彼女が池の中にいるとしたら助けなければ死んでしまう」 
池に駆け寄り懐中電灯で探照する・・・・・・
池の中には裸体の美女はおらず、一匹の紅色の魚が優雅に泳いでいた。
  1. この記事のURL 2010/06/04(金) 00:27:15|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

真夏の夜のできごと

20年位前、ある地方都市で働いていました。今でも時々断りきれずに出張カンヅメにでかけます。 昔から変わらず色気も無いカンヅメ部屋ですが、夜網戸にしていると虫の音と共に涼しい風が吹き抜けていくのは、この季節の楽しみ・・・・しかし、もともとは沼地だったそうで、用心しないと蚊の餌食になります。

梅雨明け宣言が出されたにもかかわらず、陰気な雨が降ったりやんだりの蒸し暑い日・・・・1泊2日の楽しい(?)カンヅメです。その晩は平和な夜で、机の上の古式ゆかしいプッシュホン電話(受話器と電話がブタのしっぽみたいなグルグルコードでつながってるやつ)も静かにしてました。
昔だったら 「ビールでも・・・」 となったところですが、この御時勢・・・・・そういった訳にもいかず、受付の自動販売機に飲み物を買いにいくことにしました。

カンヅメ部屋は事務室の奥にあるので暗い廊下を進み、階段をおりていくと、これまた薄暗いロビー、長いすが無機質に並んでいて、あまり気持ちの良い空間ではありません。ロビーを横切り売店の前の自動販売機に向うと・・・・・ 長いすの端にステテコと爺シャツのくたびれたオヤジが・・・・・ちょっと、ギョッとします。夏の夜中にはあまり会いたくない相手かも・・・・
でも無視するわけにもいかず、一応声をかけます。
「ちょっとー、久しぶりだけどこんなとこで何やってんの?」
ステテコおやじは、ゆっくりと顔をあげると、にこりともせず 「おう・・・」とめんどくさそうに返答した。

ステテコオヤジ、今でこそ正体は知っているが、ヤツと出会ったのは、 まぎれもなくこの仕事場だった。
初めて自分にまかされた難しいばあちゃんが急変して夜中に呼び出された時のことだった。
何をすればよいのかも分からず動転した自分はばあちゃんに馬乗りになって胸を押し続けることしかできなかった・・・・・

ほどなく到着した先輩は何もせずにしばらく状況を観察してから、おもむろに「午前2時40分・・・」 と宣告し、部屋を出て行った。
「あー、終わったんだ・・・・・」 と全身から力が抜けたその時、部屋の隅に地味なポロシャツを着た中年男が立っているのに気がついた。
自分がこれまでに何回も顔をつきあわせ相談してきた家族・親族では見かけない顔だ・・・・何となく違和感はあったが、その時は事後処理に奔走しているうちに忘れてしまっていた。

それから3年の間に、このオヤジとはしばしば顔を合わせることになった。 あと1ヶ月で都会に戻ることになっていたある日、いつものように部屋の片隅に立ちすくんでいるオヤジ・・・・
今日こそは決着をつけてやる・・・・・ ずんずんとオヤジの前に歩み寄り、手をつかむと廊下に引っ張り出した。 
「アンタ、大変な状況の時に必ず部屋の隅にいるけど、親族じゃないよね・・・ 先週もいたし・・・・・もしかして葬儀屋の新手の商売方法?」

「俺は運命なんだよ・・・・」 当たり前という風におやじは答えた・・・・・初めて口を開くのを見たが、前歯は欠け、おでこも中途半端に禿げ上がり、絶対にもてないタイプ・・・・
「運命って・・・・アンタ、もしかして、しに・・・・」 思わず大きな声をだした自分の口をゴツゴツとした大きな手でさえぎると、しわがれた小声で一気にまくしたてた・・・・
「おまえにとっても俺の存在は便利なはずだ・・・・・おまえが初めて俺と会った時に上司はやけにあっさりと引き下がると思わなかったか?、俺がいるときに何がおこるかはお前が一番良く知っているはずだ・・・・・」

知らなかった・・・・・  この3年間、右も左も分からなかった自分に先輩は技術と知識を惜しげもなく与えてくれた・・・・・・・・ 
 なぜ このことは教えてくれなかったのか・・・・・・

その後、都会に戻った自分はいつのまにか「その場に居る第3者」の存在を気にしなくなっていた。荘厳な場にふさわしくきちんとしたスーツを着た紳士が居合わすようになったからなのかもしれない・・・・・
 おそらく、同僚達はロマンスグレーの紳士の存在に気が付いている・・・さらにその意味も・・・・
  しかし、どれだけくだけた話で盛り上がっても、何故か一度も話題になったことがない。 
思い切って自分から話を切り出そうとしたこともあったが、口に出すと魂が抜き取られるような不安感が胸の奥底から湧き上がってくる・・・・・

.........................................................................................................................................................


「オヤジ・・・・・今日もお迎えか? 思うんだけど、お迎えの時はもっときちんとした格好で出てきたほうが良いと思うんだけど・・・・」 
 早くこの場を立ち去りたい気持ちで、ゆっくりと移動するうちにオヤジと真正面から向き合う形となった・・・自動販売機の光に照らされて黄色く濁った目がこちらを向いている。

「俺がオマエの担当になった・・・・」
「??、 ・・・・ 今晩、この世とおさらばしなくちゃいけない・・・・・・???」 血液が逆流し、汗がふきだす・・・・・ のどのあたりで鼓動を感じる・・・・

「いや、そうじゃない・・・・」 ステテコオヤジはあまりの狼狽振りを気の毒におもったのか何時に無く強い口調で否定した。

「残り約10年を切ると担当決めることになってるんだ・・・・ 自分の担当がどんな人間かを把握しておく必要があるからな・・・・」

「10年 って・・・ぜんぜんリカバリーになってないじゃん・・・・ それに何だよ、オヤジは閻魔大王かなんかの手下なのかよ?」
オヤジは質問には答えずボソボソと続けた
「俺にも詳しい決まりごとは良く分からない・・・・ 実際、担当決まってもはずれたこともあったしな・・・ いずれにしても、オマエがまだやりたい事があるんだったら俺のテリトリーのこの場所にはもう来ないほうがいいかもな・・・・・・」

オヤジの言葉は耳に入らず、「10年・・」という響きが頭の中をぐるぐる廻っている・・・・・ 

カラカラの喉を振り絞り、オヤジに質問した
「この先10年、何をすればいい?」

「知らんな・・・・ 好きなことやりゃいいだろ・・・ 噂でしか聞いてないが、死神がとりついた人間には不思議な能力がつくらしい・・・・必死に願えば、金も名誉も性欲を満たすことも好きに出来ると・・・・・ この1晩、オマエを観察していたが、欲望に対してちょっと中途半端じゃねぇか?・・・・・ まぁ、俺みたいなヤツに説教されたくないだろうけどな・・・・」

ステテコを履いた死神はしんどそうに立ち上がるとロビーの向こうの闇に向かいゆっくりと歩き始めた・・・・  と、 立ち止まり振り返った・・・・
「オマエの時は一張羅を着てきてやるよ、長い付き合いだからな・・・・・」 そう言うとニイッと開いた唇から欠けた前歯を見せた。
  1. この記事のURL 2009/07/28(火) 23:14:17|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

slave vs submissive  (サディストとは・・・分家)

前のエントリーが余りにも長く難解になってしまったので、なつこさんからのコメントに対するレス・・・一度は書き込んだのですが、お声かがかりを契機に別エントリーたてることにしました。LOLAさんの原文は「続きを読む」のところにあります。

なつこさん、こんにちは
カンヅメも平和に経過しているので、頑張って翻訳に挑戦してみました。いきなり現れた先輩から 「おっ、来週の詳読会の準備してんの?珍しいじゃん」 なんて言われました。余計なお世話だ!だいたい忙しい時は来ないくせに!(怒) でもエロ画面によだれ垂らしてなくて横文字でよかったー

はじめにやったのはグーグルとエキサイトの翻訳に放り込むこと・・・・・案の定とんでもないものが出てきました。 仕方が無いのでしこしこ始めたんですが、翻訳作業って相手のことが分かってないと難しいんですね。この場合、M女さんの考え方・・・・特にこの人独自の考え方というのは分からないので、幕末に辞書を片手に見たこともない蒸気船を作った人みたいな感じになっています。
作者は2回離婚を経験し、ドメスティックバイオレンスなどもその中であったそうです。厳格な家庭に育ち、自称保守的な性格・・・涙を人前で見せる事がなによりも嫌い・・・という方だそうです。興味深かったのは「まず自分が自分自身のマスターであることが必要」というところですね・・・・
この定義からすると我が家はMaster/slave関係というより、Dominant/submissive ということになるかなぁ・・

[おことわり]
そうとう妄想訳が入っていますんで、「これは重要な誤りだ」 っていうのがありましたらご指摘ください。 Master は御主人様ということになるとDominant は何て言葉をあてはめれば良いか分からなかったので、本文中では英語そのままか暫定的に「主」という言葉を使用させていただきました。実は後から気が付いたのですが、このエントリーの作者結構年配の方みたいなんですが、妄想訳の時点では30代くらいと考えていたんで、口調もそんな感じになってます。

slave vs submissive

私たちの関係は Master/ slave ではなく、Dominant / submissive だ。
でも、私たちと同じ(変態)世界にいる人達でさえ、この2つのカテゴリーの違いを意識していないことが多い。自分(達)にとっては月とスッポンほど違うことなんだけど・・
私は今まで自分のことをslaveと考えた事はない。彼はどう言っているかというと「お前はオレのslaveではなくペットだ!」・・・って
でも、submissionという点では私は完全に彼の足元にひれ伏している。そして彼のどんな要求も拒否することは出来ない。
Master / slave と Dominant / submissive、そんなのどっちでも関係ネェ・・・・とか、いやここは違うぞ・・・なんて、人それぞれで考え方は違うと思う・・
それを考える事は興味深いけど、今回はあくまでも「個人的な意見」を書いてみようと思う。

身体、心そして意志さえも主に差し出す・・・というもともと私の中にある欲求をsubmissionは満たしてくれる。しかし、これは誰が相手であっても良いという訳ではない。
主はまず私の中に深く入り込み、時間をかけ私の心の奥底にあるものを分析する・・・・主は私以上に私というものを知り、そして私という人間のコントロールを開始する・・・・・この主の行為は、心の底から彼に服従し足の下に組み敷かれたいと私に思わせる。
この過程は肉体的なことというより精神的な面が大きい・・・・
更に主は私がより厳しい責めを切望し、より変態としての思考を深くするよう導く・・・
でも、私はSlaveでもなければ所有物でもない・・・・submissionするかどうかは私自身が決めること・・・・もっとも、主がいない世界は考えられないけど・・・・
私自身が自分の行動や考えをコントロールする強さを持っているからこそ自分の肉体と精神を主に差し出すことができると思う。分かり難いかもしれないけど、私自身が私のmasterであることがまず初めにあって、その私が主に服従できるのだと思ってる。
submissionは私から主への贈り物ではなく、私にとって主にお会いすることが必要だからだ・・・・
そういった関係だから、私自分の人生に対するコントロールを主に手渡すかどうかは自らの意志で決められることになるのだ。
私の服従は強制されたものではなく、主を喜ばせたいという私の願望の結果だ。
主は私の所有者じゃないけど、私は彼のものなんだ。


[slave vs submissive  (サディストとは・・・分家)]の続きを読む
  1. この記事のURL 2008/01/27(日) 16:06:21|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13

サディストとは

「真正のサディストとはどんな人物なのでしょう?」

以前から知りたかったことですが、うまく書けないでいたのを射手座さんがご自身のブログで提起してくれました。(テンプレートが一緒なので一瞬びっくりするかもしれません)
これは自分がS男さんのブログを捜すというきっかけにもなった、いわば「隣の芝生SM雑記帳」の主題であります。
この問題を考えるには「(真正の)サディスト」をどう定義づけるかがあります。
さっそく「サディストとは」で検索してみる・・・・・
FBIの機関紙の和訳には以下のようにあります。

「セックスサディズムとは、他人の苦しむ反応を見て性的に興奮する、持続的性格のことを言う。確かに、通常の人でも風変わりなセックスで興奮することはあるが、セックスサディストにとっては犠牲者の苦痛こそが性的興奮を引き起こす。」

いきなり正解が出てしまいました。天下のFBIが言っていることなんでその通りなんでしょう。・・・・・が、これをそのまま受け取ると塀の中の人に面会に行けば良い・・・ということになってしまいます。
おそらく、射手座さんが知りたい(自分も知りたい)のは社会生活しながらサディストさんが自分の性癖とどう折り合いをつけて生活をしているか・・・・・という点ではないかと思います。
更に現世利益的な事を言えば「どうやってM女さんを見つけているか」(そういえば葉月さんが「こう書くとM女さんの応募が増える」という裏技があると言っていました←今回の主題とは関係ないけど知りたい!) その他、「関係性の維持」や「技術的なこと」まで色々知りたいことは山ほどあります。

話が横道にそれましたが、この「社会生活」という4文字が入るだけでサディストの牙は半分くらいへし折られてしまいます。
それでも残った牙をどのように使用するか・・・・・ そこに個人差が相当出てくるのだと思いますしドラマも生まれると思っております。
今回検索結果で見つけたサディスト論の中で、かのマルクス先生の言葉が引用されていました。(結構読み応えありますが、ちょっとすごすぎ・・・・?)
「王が王であるがゆえに臣下たる自分は臣従するのだと人は思い込んでいるが、実は人々が臣従するかぎりにおいてのみ王は王たりえているのだ」
   うーん、M女さんのサイトを見ていると妙に納得できてしまうような・・・・

今回のテーマについては未だ考えがまとまっていませんが、これまでに直接お話しをうかがうことが出来た6名のサディスト(自己申告なので真正かどうかは不明ですが)の方、パートナーの方に服従を求めるだけではなく人間的な魅力(自己を持っていること)の部分も重視していたように思います。

「私が考えるサディストとは・・・・・」    ぜひ皆さんの意見をうかがいたいです。
「オレはこんな軟弱なヤツはサディストとしては認めないゼ!」というのも大歓迎です。よろしくお願いします。


  1. この記事のURL 2008/01/20(日) 18:27:33|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:4
  4. | コメント:19

行く年来る年

毎年、この時期はカンヅメと決めております。
クリスマスのイルミネーションも見に行けなかったので、せめて年の瀬の雰囲気を味わいに途中下車・・・・毎年年末に大賑わいとなる商店街を覗きにいきます。予想通りたくさんの人出、この街はめったに来る事はありませんがアジア的な雰囲気があります。確かホモさん専用映画館もあったような・・・・
そんな街をぶらぶら歩いて大きな横断歩道で信号待ちをしていると、サラリーマンの集団と思われる酔っ払いさんがいました。まだ午後7時というのに結構出来上がっています。年末ぎりぎりまで働いて打ち上げしてたんでしょうね。ご苦労様です。
信号が変わり、大声の挨拶とともに集団はそれぞれの方向にばらけていきました。
自分の前にもややくたびれたベージュ色のコートを身にまとった中年サラリーマンが1人・・
とそこに後ろからバタバタとかけてきた少し茶髪でショートカットの妙齢の女性・・・男性だけのむさくるしい職場であればマドンナ(死語)になりそうな男好きのする感じ
「くぁちょうーさーん、このあと飲みにいかないんですかぁー」
ドリフのコントでもお目にかかれないような見事な酔いっぷりです
「こ・こ小西君(仮名)・・・このあと友人と飲みに行く約束があるんで・・・」
「えっー! わぁたぁしぃわぁー??」
「いやー、電車なくなっちゃうと困るから・・・・」
「あ゛ーっ、わたしよりキャバ嬢の方がいいんだぁー、しょっくぅー・・・クゥー・・・」
小西君(仮名)が人目もはばからずキャバ嬢などと発言するものだから課長さん少し焦り気味です。自分はどっちの方向に進んでいるかも分からず、とにかくこの2人に付かず離れず付いていくことに全力を注ぎました。
「すみませんねぇー、化粧がこくなくてぇー すみませんねぇー、スカートも短くなくてぇー!」
課長さんの狼狽に気づいているのか気づかないフリをしているのか更に発言がエスカレートしていきます。また信号待ちになりましたのでチラリと覗き込みました。小西君は30代半ばから後半くらい? すごい美人と言う訳ではないですが、懸命に課長さんに訴える姿には思わず胸がキュンとします。課長さんの方は中肉中背、これといった特徴は無し・・40代前半でしょうか・・おでこは年齢相当に侵食が進んでいます。 これまたくたびれた通勤バックを持っていますが、それと一緒に場違いなブランドショップの紙袋をぶら下げています。さてはこれが今夜の貢物??   
その後二人は私鉄改札の前で延々すったもんだを始めてしまいましたので傍で聞き耳を立てるわけにもいかず「小西君ガンバレ、キャバ嬢なんかに負けるなよー!」と心の中でエールを送ってその場を立ち去りました。

しかし、あれだけ女性に口説かれてもプレゼントを渡したいと思うキャバ嬢(←勝手に思ってる) お目にかかってみたいですね。

話は変わって、平成19年隣の芝生的3大ニュースは・・・・

3位 ひっそりと始めた特殊系ブログでしたが多数の方が訪問してくれたこと
2位 ブログでお知り合いになれた方とのオフ会に参加出来たこと
    皆さん想像以上に素敵で変態な方々でした。
1位 何といっても奥座敷犬さんに相変わらずひどいこと出来たことですね。
    以前から禁止されていた禁断の行為・・・一瞬の隙をみて実行してしまったんですが
    案の定即刻お蔵入り処分となりました(トホホ・・・・)

ランキング圏外としては「エ○サイトメール」でひどい目にあったこと・・・でしょうか
ここの社長のブログを平行して読むと怒り倍増間違い無しです。

年末に書き始めて、呼ばれて帰ってきたら新年になってしまっていました。
2年越しの記事・・・・というのもおしゃれかも・・・って全然違いますね

何はともあれ、今年もよろしくお願いいたします。

  1. この記事のURL 2008/01/01(火) 03:59:42|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14

不思議な出来事

K駅から数分歩いた本屋さん、エロ系雑誌が充実しています。 出張カンヅメの帰りに少し足をのばしてエロ界のトレンドをチェックします。(・・・ってお店にとっては立ち読みだけして帰る嫌な客・・)

お店を出て歩いていると、いきなり肩をちょんちょんとたたかれました。
ぎょっとして振り向くと身長180cmくらいのすらりとした男・・・・ 顔色は蒼白く手足が妙に長い感じ・・・
「SM お好きですか?」
「えっ? ちょっといきなり何?」
「いや、先ほどの店で熱心にこのような雑誌を読まれていたので・・・・」
男が紙袋から取り出したのは、おおむね実話だとは思いますが、結構S男の妄想に都合良くテイストされた女性の手記が登場する某有名雑誌、男は長くて細い指でパラパラとめくりだした。
「ちょ、ちょっと、いくら人通りが少ないからってこんな所で拡げないでよ・・」
「えーっと、これですね・・・・<誰にも相談できない被虐願望を胸に自縛オナニーにふける有名塾講師。>  この記事熱心に読んでましたねー」
「わーっ、そんな大きな声で朗読しないで! まあ一生懸命は読んではいたけど・・だって書いた人に失礼でしょ ・・・・   ところであんた何者?」

突然声をかけられた動揺から少し落ち着いてくると、何故、こいつが声をかけてきたのか、考えられる限りの可能性とそれに対する対応を次々と思い浮かべて頭の中でファイリングしてゆく。

「変態雑誌を見ていたことをタネにゆすろうとしている?・・・いやいや、合法的な雑誌でしょ・・・まぁ立ち読みで済ませたのがセコイと言われれば申し訳ないと言うしかないが・・・
もしかして、エロ本を立ち読みするヤツに恐怖心を与えてこれから必ず買うようにさせるエージェントの人? ポン引きっていってもこのあたりに風俗店も無いし・・・・」

こちらの緊張状態が分かっているのか分かっていないのか、男は陶酔したようにページをめくってボソボソと音読を続けている。どちらかというと責められている女の子の姿に感情移入しているようにも見える・・・・・もしかしてM?
鼻筋は高くいわゆる彫の深い顔立ち・・・シベリアンハスキーみたいな目の色をしていることからも明らかに日本人ではない・・・・  その割には、「陵辱」とか「挿入」とかいう漢字が読めるのが不思議だ。    ・・・・と、男が口を開いた

「私は、こういったことに興味を持つ男性、女性を見分けることができるんです」
「えーっ!どんな方法で?」
「その人とお話しして1~2分くらい経つと額のところにぼんやりとした光が見えます」
「ウソでしょ? どうやってそんな能力を手に入れたの? だいたいそれが正しいってどうやって証明する?」
理系オトコの言いがかりに男は少し困ったような表情を浮かべた。
「実は自分にこの能力があることに気がついたのは数週間前のことなんです。私は外国語講師をしていたんですが、解雇されてしまって途方にくれていたんです。それを見かねてある生徒さんが家に寄せてくれまして・・・・」

「あー、例の話ね・・・気の毒だったけど話がちょっと本筋からはずれてない?」

「ごめんなさい」 大男はひんやりとした表情をしている割に腰が低かった
「その生徒さん、とても魅力的な人だったんですが、S女さんだったんです」
「うわっ、予感が的中しちゃったよ、もしかしてあなたはM男さん?」
「・・・というか、今まで普通のセックスしか経験したことなかったんですけど、彼女といっぱいお話をさせてもらううちに 生粋のマゾ だって今は自覚しています」

語学学校の倒産がこんなドラマを生み出しているとは知りませんでした・・・・

「・・・とすると、Mに目覚めた時からその能力が身に付いた ってこと?」
「うーん、日本に来る前から時々会話している時に相手の額にぼーっと光が見える事はあったんです。ただ、そんなこと言っても病院に連れて行かれるだけですし、意味も分からなかったんで・・・・・」
「そーか、じゃあ今のご主人様の額は?」
「はい、可憐なオレンジの光が・・・・・」

何だか凄い話になってきたぞ  しかし油断は禁物、結局は「この能力を身に付けたければ壺を買え」ってエロ中年を騙しにかかるのかもしれないからな・・・・

「ところで、 あ・・・、ウソの名前でもいいからとりあえず呼び名を教えてよ 
・・え? エフゲニー・ロバチェフスキー ? それって偽名なのか本名なのか分かんないよ
とりあえずロバさんということで・・・・で、ご主人様は? キョーコ様 これで話が分かり易くなったぞ・・ で、 ロバさんが額に光を見るのはSさんだけなの?」


「このことをキョーコ様に話したら面白がってSM好きの人が集まるお店に連れて行かれました。」
「キョーコさん、やるねー それでSさん、Mさん 共に分かるんだ ってことを確認したんだ」

「でも・・・・、お店の中に居た半分の人、おでこに何も見えなかった・・・・」

「ロバさん、ちょっと立ち話しが長くなってきたんで寒いんだけど、結局なんでオレに話しかけてきた訳? もう、これだけ話したから分かると思うけど 俺はSだから・・・」

一瞬、ロバチェフスキーの目に困惑の色が広がった・・・・・

「・・すみません、キョーコ様からエロ本立ち読みしている男性の中から額にMの光を出している人を捜して来いって命令されているので・・・・・ あなたはSさんなんですよね。 お呼び止めして申し訳ありませんでした・・・・・」 
うつむいたまま長身を折り曲げ一礼すると、不思議な能力を宿した異国の青年は小走りに去っていった。

  1. この記事のURL 2007/12/02(日) 14:03:56|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

彼女に何が起こったのか?

カンヅメ状態の前に買出し・・・・・
スーパーで菓子パンコーナー覗いていると・・・・・


[彼女に何が起こったのか?]の続きを読む

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

  1. この記事のURL 2007/03/08(木) 21:27:47|
  2. 変譚
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:15

プロフィール

genomic2p

Author:genomic2p


dfw222@gmail.com

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター


無料カウンター

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する