2ntブログ

隣の芝生SM雑記帳

SMを中心とした乱文です

死ぬ瞬間

キュブラー・ロスという方が、末期ガンの宣告を受けた方々にインタビューを行い、死に至る心理的変化を5段階にまとめた有名な報告があります。

すべての方がこの段階を経るのではありませんし、現実にはそれぞれの心理状態は交錯しこれほどクリアカットにはならないと思います。日常生活の中で大きな精神的ショックを受けた時も、同様の心理的変化が生じる可能性が考えられます。
SMではどうしても精神的にぎりぎりのことが行われることもあり、健康障害には肉体的なものに加え、精神的なダメージも見逃すことはできないと考えます。
精神的ケアを行う時に参考になるかは分かりませんが、掲載してみます。

「否定」
自分にとって到底受け入れられない出来事が生じると、
「それは何かの間違いのはずだ」と否定する。
否定しきれない事実である事が分かると、事実を肯定している周囲から孤立するようになる。

「怒り」
拒否し否定しようとしても否定しきれない事実だと自覚した時、
「どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないのだ。」
という怒りの感情が湧いてくる。

「取り引き」
自分が置かれている状況は拒否しても怒りを爆発させても変化させる事が出来ないことを認識する。しかし、なお何かの救いがないかと模索する。
「この状況から脱出できるのであれば何でもする。」
「悪いところはすべて改めるから、もとの状態に戻して欲しい」
と取引きを試みる。取引の対象は人に対してばかりではなく、絶対なるものとして神に対して行われることもある。

「抑鬱」
条件を提示してそれが満たされても、なお定めが消えない事が分かると、どのようにしても自分は救われないのだという事実が感情的にも理解され、閉塞感が訪れる。何の希望もなく、何をする事も出来ない、このようにして深い憂鬱と抑鬱状態に落ち込む。

「受容(開放)」
抑鬱のなかで、自分が必死に拒否し、回避しようとしていた現実を、ゆっくりではあるが、違った視点から客観的に観る事ができるようになる。
または、時間的経過により、自分が拘っていた事から次第に開放されていく。

この変化の中で周囲が行える支援としては、ひたすら傾聴することだそうです。

SMサイトを楽しみに覗きに来た方には「なんじゃこりゃー!」とお怒りのハガキをもらいそうな内容が時々出てきますが、勘弁してくださいね。
  1. この記事のURL 2007/02/09(金) 23:38:20|
  2. SMと健康障害
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<緊急避妊 | ホーム | お道具>>

コメント

わかりますね

 ウチの夫婦は若いくせに、そういうことについて意外と話す機会が多いのですが・・・・・

テーマ:余命3ヶ月だとしたら

私「わかった時点で私には教えるように!やりたいことは(できることは)やるだけやるから」

旦那「パニックになるから教えないで欲しい」


生まれた瞬間に、いずれ死ぬのは決定された事柄ですからね。(いつなのかは不明ですが)

どうも、そのへんを斜めに達観している節があるので・・・・・・・・・・・嗚呼、私って一般的な感情が欠如しているのかしら(爆)
多分「いじめ甲斐のないやつ」です(笑)
  1. 2007/02/21(水) 04:14:33 |
  2. URL |
  3. なつこ #I5FBvI8g
  4. [ 編集]

我が家は・・・

もしその様なときが来たら・・・お互いが生命維持装置に繋がれそれぞれに回復の見込みが薄いと感じたら・・・と言う話しをかなり昔に話した事があります。
お互いCoccoが大好きだったという事もあるんだと思いますが・・・

その時に出したお互いの結論は、見込みがないと解ったらその時点でお互いの母親(健在であれば・・・です、無理ならお互いにという事で)に、お互いが見守りながらスイッチを切ってもらおうという事でした。

どんなにお互いが愛し合っていても、その存在に関してもそれぞれに理解し得ないほどの感情(愛情だけではない・・・人それぞれだと思いますが)を持つのはやはり母親だろうという事で。

その権利と判断はやはり母親に委ねたいという結論。

それぞれに長く生きていくと大切な想いを寄せる相手はいるのかも知れないけど・・・そんな時だけは原点に帰るんだろうと思いつつ、原点に存在できない関係である以上ある程度の覚悟は常に持つべきだと感じる私でありました(苦笑)。
  1. 2007/02/22(木) 01:53:18 |
  2. URL |
  3. ちぃ。 #3K5.Ap7c
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

重い話題にも関わらずコメントありがとうございました。

なつこさん、
以前は家族総出で真実を伝えないことが多かったように思います。それでも次第に衰えてくるのだから本人は分かっているのだと思いますが・・・・本人も気づかないふり(?)をしているのかもしれません。現在は余命○○ヶ月って本人にありのままの真実を知らせるのが主流になっているみたいですが、それを欲しない人も多いのではないかと感じています。

ちぃさん、
生命維持装置のスイッチは、今のところ本人にも母親にも、担当者にも切る事が許されていないのが現状です。
法律と大量のマニュアルは人間的な最期を遂げることも許してはくれません。でもこれって、世論が作り上げている側面もあるのです。

今回の記事の題名に「死」という言葉が含まれていたので、死生観の話題になってしまいましたが、
日常遭遇する数々のショックな出来事でも、同様の心理経過をたどるのではないかと思い書きました。この事に関してもご意見がありましたら、よろしくお願いいたします。
  1. 2007/02/22(木) 23:08:04 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tonarinosibafu.blog.2nt.com/tb.php/35-6c073365
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

genomic2p

Author:genomic2p


dfw222@gmail.com

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター


無料カウンター

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する