2ntブログ

隣の芝生SM雑記帳

SMを中心とした乱文です

工事中なので変化しま(した)

ブログは断片でも許されると勝手に解釈して、思いついた順に記録することにします。
勝手に内容が変化しますので、御了承ください。

まずは内容は吟味せず骨組みから・・・って、骨組みのまま終了したらごめんなさいです。

(イントロ部分)
かつて子宮頚がんによる死亡者数は乳がんに次いで2番目でした。しかし、1950年代に子宮頚がん細胞診検査(人間ドックとかで行う婦人科のがん検査のことですね)が導入されるようになって先進国では急速に死亡率が減少しました。

女性の部位別のがん死亡率(1年間に人口10万人あたり何人死亡するか)
1位 大腸  2位 胃  3位 肺  4位 すい臓  5位肝臓 となってます。
ちなみに大腸がんにより女性10万人あたり年間約30人が死亡しています。
多いと言われる乳がんで約17名、子宮頚がんは約4人です。
こうなると子宮頚がんによって命まで奪われるという可能性は現在の日本では実はあまり無いということが分かります。

・・・が、部位別のがん罹患率(1年間に人口10万人あたり何例がんと診断されるか)
1位 乳がん 2位大腸 3位 胃 4位 肺 5位 子宮頚がん
ということになります。
ちなみに1年間に女性の人口10万人当たり約70人の方が乳がんと診断されます。もちろん初期のものから進行してしまったものまで混在しています。
子宮頚がんに関しては約24人の人が新たに診断されています。

乳がんや子宮頚がんは罹る人はそれなりにいますが、それで命を落とすということはない・・・・だから気にしなくても良いのか・・・・そんなことは断じてないことは衆目の一致するところだと思います。
理由としては治ったとしても女性としてダメージが大きい・・・ということも、もちろんありますが、
乳がんと子宮頚がんは若い人にすごく多い・・・ということがあげられます。
大まかですが、40代前半で「がん」と診断される人の約40%は乳がんで約20%は子宮頚がんとされています。ある意味、この年代まではこの2種類のがんだけケアーしていれば良いという極論もできるかも・・・・

そこで、本題・・・・・ 以前にも書きましたが、子宮頚がんの多くは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)持続感染が原因とほぼ特定されています。
白血病などの特殊ながんを除いて、がんの原因がこれだけはっきりと解明されているってのはすごいことです。
しかもこの数年でヒトパピローマウイルスに対するワクチンという予防法が手に入った訳です。
「この数10年で子宮頚がんを根絶できるかもしれない」 という楽天的な意見もあります。

ワクチンにもいろいろ弱点があることは以前にも書いた通りですが、疑問に思うのはワクチンを行う対象が主に女性となっていることです。
(素材)
メキシコ、オーストラリア、ヨーロッパの一部では男性への接種が認められている。
製薬企業は(より利益をあげるため?) 何とか男性への接種を広げようとしている。
現在ワクチンコストは高いが、より多くの対象者に接種、さらに途上国に接種する機運を高めれば
企業も単位あたりの利幅が少なくとも納得するかも

ワクチンによる子宮頚がん死亡の抑制効果は途上国で高い
先進国でも組織検査や子宮腟部部分切除(円錐切除術)など侵襲を受ける機会が少なく出来る

(問題点)
男性のHPV感染はどこまで分かっているか

①HPVにより陰茎がん、肛門がんがおきる。(がんが発生する部位が広いので検診しにくい)
②陰茎表面にHPVが検出されなくても尿や精液中にHPVが検出される
健康男子学生(ボランティア)で尿中HPVウイルスを測定→尿検査協力が得られた304名中,19名(6.3%),の尿からHPVが検出された。HPV陽性者の70%は性交時にコンドームを全く又はあまり使用しない学生であり,陰性者に比べてそのような学生の比率が高かった。
③子宮頸癌の女性のセックス・パートナーの精液中に女性の子宮頸癌と同型のHPVが高率に確認された。
④無症状の男性で前立腺癌や前立腺肥大症手術で摘出された標本で検索したところ約20%にHPV感染が認められた。

ちょっと頭がくらくらするデータ・・・・
子宮頚がん細胞診をしたり、女性に何歳からワクチンを接種するか・・・という議論は
頭を出したもぐらを一つ一つ叩いているだけ???
実はその奥に潜む根っこの部分を何とかしなければいけないのかもしれません。

日本では女性の病気として認識されている子宮頚がん、オトコも一緒に予防したら効果はどうなんでしょうか?   2007年に報告がありました。

12歳以下の女子にHPV 6/11/16/18 に対して予防効果のあるワクチン(タイプ16と18は発がんに関与、6と11は尖形コンジローマに関与)を投与したところ、これらのタイプで起こる子宮頚がんは78%減少した。
この計画でワクチンを男性にも接種した場合、子宮頚がん発症率は97%減少した。

このデータだけ見ると野郎にも全員接種だ! となりますが、医療経済的には色々とあるようです。

以下メモ

incremental cost-effective ratio(ICER)→費用対効果の指標? (意味が良く分からず)

incremental cost-effective ratioとは
接種しなかった場合」と比べて「接種群」で生存期間を1QALY延長するためにかかる費用
    何だ?QALY って・・・・
QALY
QALYとは、「生活の質を調整した生存年」。すなわち、満足度 0.1で10年生きるのと、満足度 0.5で2年生きるのと、満足度 1.0で1年生きるのと、これらは皆同じ価値であるとみなして計算する手法。
 なるほど・・・・エロ抜きに生きていけるなら10年の寿命を15年に延ばしてやる・・・
   っていわれても、あまりうれしくないもんね・・・・QALYって人によって違いそうで、これ一つ取り上げてもエントリー書ける面白いネタかも・・・・・


費用効果分析(cost-effectiveness analysis, CEA)
結果は増分費用効果比(incremental cost-effectiveness
ratio, ICER)で表す。
ICERの単位は、円/LYG (life-year gained) 日本の場合・・・

以上、今日はここまで・・・・
今度やる気が起きるのはいつのことやら・・・・

しかし、エロカテゴリーにこんな内容で許されるんでしょうか???
セクシャルアクティビティーに関係していると言えばそうですが・・・・

一種の実験的エントリーなんで、もしかすると削除するかもしれないです。

追記
普通、ワクチン打つっていったらウイルスが居ないこと確認して打つじゃないですか・・・・
HPVウイルスはあなどれないヤツのようで、検査でひっかからなくとも粘膜奥深くに潜入しておとなしくしている場合があるそうです。 このこと言い出したら1回もまぐわった事ない人しか効かない ってことになりますが・・・
現時点の流れではうるさいことは言わずにかなりアバウトに説明しちゃうみたいです。
まぐわりの無い人 あなたが子宮頚癌になる可能性は70%減らす事ができます。 
すでにまぐわってるひと(20代から30代前半)50%減らす事ができます。
40代となるとこれまでの経験の中で感染している機会が高かったためか10~20%くらいしか減らせないみたいです。
・・・・が、これはあくまでも一般的なお話し・・・ すでにHPVに感染している人も含めてトータルで子宮頚癌発生のリスクを5割減らせるということなんで、自分は安全運転してきたし・・・という方は充分効果ありと考えられます。
オトコに関しては依然ナゾの部分が多いんで、どこを調べるかという問題が解決されてないみたいです。

いよいよ本格運用スタートですが、基本的には接種しておいて良いという考えみたいですよ
  1. この記事のURL 2009/12/17(木) 00:49:47|
  2. SMと健康障害
  3. | トラックバック:3
  4. | コメント:9
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コメント

自分の好きなように が 一番かと♪

ジェノさん、
こんばんは。

> エロカテゴリーにこんな内容で許されるんでしょうか???

No problem!
だって 予想出来る わかりきった内容しか綴らないなら、面白みはあんまりないし、
第一、ジェノさんらしい blog じゃなくなるじゃない :-)
他と違うからこそ ジェノさんらしくて興味深いんだし♪

男子にも接種 っての 興味深い!
国によって方針が違うってのも 興味深いですねぇ。
医療経済的なことやら諸々の諸事情がクリアされて、この国でも実現されたら画期的かもしれませんね。

で、
QALY “満足度 1.0で1年生きる” に1票! (満足度2,0で半年 でもいいな  爆)
実は、暴露すると、、、(本人の妄想的には) 38歳で 既に逝ってる状況だったの
だから おまけの命なの :-)
  1. 2009/11/23(月) 20:21:41 |
  2. URL |
  3. Sarah #RTPFDUqo
  4. [ 編集]

満足度2.0で10年!

Sarahさん、やっほっほー!
励ましのお言葉ありがとうございます。
この問題、結構頭にこびりついていてます。先日、とある会合に出席、つまらなーい内容だったのですが、同じく義理で顔を出していると思われる「権威」といわれる方がヒマそうにしてたので、あれこれと質問してみました。
「変な事に興味持つ奴だなー・・・」 って顔していましたが、まさかエロブログの肥やしにするためです・・・とは言えませんでした。ごめんなさい。
今のところは「「もぐらたたき」の出撃基地を何とかしよう・・・という流れにはなっていないようです。
満足度2.0で半年駆け抜けるつもりだったのが、意外とそのまま勢いに乗ってしまう場合もあるのでは・・・・ ちょびちょびと出し惜しみしてない方が良いのかもしれない・・・などとも思っております。

  1. 2009/11/25(水) 23:44:05 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

疾走!

ジェノさん、
こんばんは。
エロス は 生きる上でとっても大切なことなのに
いつから 貧相な扱い 受けるようになってしまったんでしょ。。
どんなことも伝播していく過程で いろんな手垢やらフィルターやらが掛かってしまって、、、なんとも残念なことよ のう。。。


そうそう 目一杯 走り抜けて!
ジェノさんの駆け抜けるサマ しっかと見届けていたく想っておりまする :-)
  1. 2009/12/01(火) 01:33:30 |
  2. URL |
  3. Sarah #RTPFDUqo
  4. [ 編集]

工事中、お邪魔しますです

こんばんは~。
もうすぐ発売ですね。
素人考えですが、over40の場合、今後、感染、発症するリスクはかなり低いとしたら必要ないですよね(数年前時点ではネガティブ確認済)?
接種が望ましい年齢って幾つくらいまでなんでしょう?

HPVって女性にだけ悪さする不公平なウイルスだと勘違いしていました。
男性もちゃんとケアしてくれて、HPVに対する偏見がなくなるといいな~、って思っています。
だって感染率自体は男性の方が高そう(って偏見かな^^;)。実際どっちなんでしょ。
  1. 2009/12/12(土) 01:23:15 |
  2. URL |
  3. あむ #kPOYZH2U
  4. [ 編集]

実年齢より実感年齢!

あむさん、こんばんは
色々と調べるうちに感じたのは、絶対値年齢ではなくて、相対値というか自分が感じている年齢かな・・・・ということ、 最近とみに感じますが、えーっ!この人まだ30なんだー・・・という枯れちゃった人がある反面、あなたとっくに殿堂いりでしょ(失礼) という実年齢でもフェロモンむんむんの方もいらっしゃいます。
おそらく分岐点は30歳くらいにあるかと感じていますが、その時にまだまだ現役で頑張るぞー・・と感じられるかどうかが分かれ道なのかもしれないかと・・・
ちなみにあむさんは、じゅーーーーーーぶん、現役だと思いますんでワクチン接種をお願いしますです。
・・・・・ってワクチン3回打たなければならないし、値段が結構高いんですよね・・・・・
  1. 2009/12/13(日) 01:37:52 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

ありがとうございますm(_ _)m

ジェノさん、コメントにかこつけ質問しちゃってごめんなさいでした。
とても参考になりました。下半身弱いって自覚あるので、次回病院に行った時、申し込んでみます。

まあ、ちょっと高いですね。でも見方を変えると、
ちょっとちょっと奥さん、もしも効果が10年持続したら、トータル4万掛かったとしても年0.4万で済むんですって! あらまぁ、それは掛け捨ての保険よりお得じゃないのよ~、ともw。
  1. 2009/12/15(火) 02:03:56 |
  2. URL |
  3. あむ #kPOYZH2U
  4. [ 編集]

お邪魔します

なんだか 今まで認識していたワクチンとイメージが違うので 教えていただきたいのですが。
麻疹や風疹のワクチンなんかは 接種することで免疫を獲得するのですが
接種前に罹患してしまえば そこで免疫は得られてしまうので 接種する必要が無くなります。
破傷風ワクチンなんかは 終生免疫は得られないので 何年かおきに追加接種が必要みたいですけれど。

HPVっていうのは 感染しても免疫を獲得することができないと言うことなのでしょうか?
それとも インフルエンザのように 変異株が多いということなのでしょうか?
予防ワクチンの仕組みが よく理解できません(><)
それと 持続感染って どういう場合に起こるのでしょうか?

質問ばかりしてしまって すみません。
  1. 2009/12/18(金) 16:33:06 |
  2. URL |
  3. 千都 #ReOT891Y
  4. [ 編集]

たしかに理解し難いですよね・・・・

千都さん、こんばんは
「HPVウイルスは性交渉するとかなりの確率で感染し、多くの場合はウイルスは自然に排除されるが、ふたたび感染する」と書いてあります。

おっしゃる通り、風疹やおたふくかぜは一度感染したら2度と感染しません(終生免疫)
一方、何度でも感染してしまうインフルエンザウイルスは抗体に認識される指紋の部分をどんどん変化させるので以前に感染したことがあっても防御機構をすり抜ける方式で流行をくりかえします。

HPVウイルスのタイプはたくさんありますが、今回ワクチンで予防しようとしているのは16型と18型という癌化ハイリスクタイプです。これらのウイルスはインフルエンザのように変異することはありません。
自然に感染しても何度でも感染するのにワクチン打つと免疫できて感染しない・・・って、何かおかしいんじゃないの? という疑問はごもっともです。この疑問に対する答えは以下のような理由ではないかと考えられています。

HPVウイルスに対する血中抗体がどれくらい出来ているのかを測定するのは技術的に難しいらしいですが、これまでに分かっている事は、自然にHPVに感染した場合にできる抗体の量はあまり多くなく、次回の感染時に防御できるほど十分ではないということです。
一方、今回発売されるHPVワクチンにはAS04というワクチンによる免疫産生を増強させる成分が添加されていますので接種することにより産生される抗体価は自然感染にくらべ5倍~10倍高いものになるとされています。
これだけ高い抗体価があれば感染防御が出来るということが予防ワクチンが効く仕組みとして考えられています。
持続感染がおこる要因に関しては様々な因子があると思いますが、この点は情報収集したらまたご報告いたします。
  1. 2009/12/18(金) 23:54:46 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

ありがとうございます

丁寧に説明していただき ありがとうございます。

かなりの確率で感染するにもかかわらず、次回の感染時に防御できるほど十分な抗体が作られないと言うことは、不思議な感じがします。
ウィルスが巧妙なのか、脅威と認識していないのか。

多くの場合は自然に排除されるのなら、持続感染になってしまうことが問題なのでしょうね。
粘膜奥深くに潜んでしまうっていうことが、持続感染っていうことなんでしょうか。
感染後にワクチンを打っても、ウィルスを排除しきれないと言うことは、抗体が十分な量ではないと言うことなのか、粘膜奥に潜んでしまったウィルスには効果がないということなのか。
あ。排除し切れたかどうかじゃなくて、癌の発生率でしたね。
パートナーが感染しているとしたら、性交渉の度にまた感染してしまう訳でしょうから、抗体がどんどん消費されてしまって短期間で効果が無くなってしまう、なんてこともあるでしょうから、個人差が大きくて確率的なことしか言えないですよね。

わからないことは、後から後から湧いてきてしまいますが、なんとなくイメージができてきました。
ありがとうございます。
また、いろいろ教えてください。
よろしくお願いします。












  1. 2009/12/20(日) 11:25:39 |
  2. URL |
  3. 千都 #ReOT891Y
  4. [ 編集]

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