2ntブログ

隣の芝生SM雑記帳

SMを中心とした乱文です

女性は子供を産む機械 2

代理出産で産まれた子供を実子と認めない・・と最高裁が判断したそうです。
2006年10月6日~2006年10月12日のヤフーニュースの意識調査
では72%の人が「出生届を実子として受理すべき」と答えています。

自分も「現在生活している子供の出生届けは、受理すべき」という意見です。 しかし、テレビや新聞のコメントに多少違和感を感じています。

前回の「女性は子供を産む機械」に続き、SMブログにこういった問題を書くのはいかがなものか・・・という意見も重々承知の上で・・・
赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんじゃなくて、性的な行為・心情と深くかかわっていると考えていますんで・・・
暇と興味のある方限定でどうぞ♪


現時点で、何らかの理由で子宮を失ってしまった場合、出産は断念せざるを得ません。それでも産みたいという人に「代理母」という選択肢を与えてあげるべき・・・・この心情は理解できます。

しかし、代理母はいわゆる「借り腹」、他人を妊娠させて自分の子供を産んでもらうというのが現状です。 妊娠・出産が安全な行為であれば問題はありません。
しかし、現在の日本の医療水準で10万人妊娠すると約5人のお母さんが死亡します。
なんだ少ないじゃん・・・という意見もあるかもしれませんが、これは死んじゃった人の数で、頑張って治療したおかげで命が助かったという
「あぶなかったー」っていうお産は250人に1人くらい・・・って結構あることが報告されています。

それくらい「お産は命がけ」なんですが、代理母を引き受ける側から見ると、当然ボランティア精神で引き受けるのでしょうが、そこには金銭が介在します。それも、かなりの金額で・・・・

代理母をお願いして、自分の子を宿した人が、妊娠したために死んじゃった場合、お願いした人はどう感じるでしょうか?

子宮を失ってしまったかわいそうな人→代理母を認めて救ってあげるべきだ  という単純な図式にはならないかも・・・と思います。

新聞には「代理母の斡旋をする人」 当然善意でやっていると思いますが、お金を振りかざして東南アジアの女性の借り腹を探しているんであれば「ブローカー」なのかもしれません。その方が最高裁の判決に怒りの意見を述べていました。 これって正当な意見かな? と感じます。

この人達こそ「女性は子供を産む機械」って考えているんじゃないの? って思ってしまいます。

渦中の人は、「代理母」も含め、産みたいんだけど産めない人が直面している問題を少しでも良い方向に改善する運動を今後も積極的に行っていくと宣言されています。そのことは素晴らしいことだと思います。

更に頑張れるのであれば、今回の悲劇は「子宮がん検診」を毎年行っていれば回避できた可能性が高いこと
今、国は予算の削減のために「子宮がん検診」が受けにくいように制度をこっそり変えてしまったこと
この事実も世の中にアピールしていただければ、救われる人がはるかに増えるはずです。

この事を、マスコミが積極的に取り上げないのは、残念に思っとります。

まったくエロくもなく、落ちもない記事で申し訳ないです。
こんなエントリーばかり書いていると、あきれられると思いつつも「書きたいことを書く」の原則に従ってしまいました。
最後まで読んでいただいた方には感謝をいたします。


  1. この記事のURL 2007/03/24(土) 15:01:17|
  2. ひとりごと
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

立ち尽くしてしまいます。

自分の鬼畜な行為については棚に上げて(笑)
コメントを。

人間の「生」や「命」に対する欲望そのものは、否定してはいけないけれども、それを満たす方法に対しては、慎重にしなければいけないということなんでしょうね。

某臓器移植の問題でも、提供する側もされる側も、当事者としては問題視していない、それどころか医者の提案に感謝している方たちも居ると聞きました。止むに止まれぬ、現在の最善の方法として。

個々の当事者の幸不幸と、
造物主の元に作られた「種」としての妥当性や謙虚さという、
比べようもないものの狭間に落ち込んでしまったかのようです。

当事者となったら、私も、「生」に対する執着は凄まじいものでしょう。まっとうな与えられた権利として。
だけど昔は、「造物主の意志=自然の成り行き」には全く抗えなかった。
だから、結果的に謙虚にならざるを得なかった。

私も、結論や、一方的な意見は言えずに、立ち尽くしてしまいます。
科学や医学の進歩は、なんと恐ろしい部分にまで立ち入ったのでしょう。人の知恵や人として律することが追いついていきません。
それとも、知恵とか律するなんて要らないのでしょうか?
進歩至上主義、それによる結果を無条件で享受するっていうのがいいのかなあ・・・・・何処へ行くんだろう?
よくわかりません。


でも、生まれてきてしまった「生」に対しは、フォローが必要ですよね。その点、特別養子制度?(不確かな表現です)で、代理母が実母として出ない可能性があるよっていう、最高裁の補足にはちょっと安心しました。
  1. 2007/03/25(日) 04:51:03 |
  2. URL |
  3. マロニエ #NkOZRVVI
  4. [ 編集]

ありがとうございます

マロニエさん、
まさに遺伝子が生き残ろうとする執念は凄まじいものがあります。
それに対し、身体を乗っ取られている(?)生身の人間側は知恵や理性で対抗している・・・・・
そんな対立図式が思い浮かんでしまうほどです。
 
最後の「特別養子縁組」の話、話が長くなってしまうので最終的には割愛したのですが、追加発言していただき、ありがとうございます。
今回の草稿は電車で移動中に仕事してるふりして書いたのですが、もしかして隣に座っていたスーツ姿の男性がマロさん??   ってくらい、絶妙なフォローでした(笑)

「特別養子縁組」の特徴としては生みの親との関係が完全に切れ(相続権とかもなくなる)、養子縁組した両親の実子として扱われる・・・・・戸籍上も養子縁組したことは分からなくなる。という点みたいです。縁組には家庭裁判所の判断が必要みたいです。 
この制度の本来の目的は「家庭に恵まれない子に暖かい家庭を与えて、その家庭の中で健全な育成が図れるようにする」 ということだそうで、多少目的外使用にあたるのかもしれませんが、裁判所の親玉である最高裁が暗にお墨付きを与えたことは大きいと思います。 

「この判決に文句をいう気持ちも理解はできるが、もうひとつの問題点にも力を注いで欲しい」という考えから今回のような内容となりました。

  1. 2007/03/25(日) 08:24:21 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

他人の子宮を借りるのも、他人の臓器を当てにする移植も納得できない。

まして勝ち組にのみ道の開かれている現状はくそ食らえ!

  1. 2007/03/28(水) 11:38:32 |
  2. URL |
  3. 名無し #-
  4. [ 編集]

現状・・・・・

今回のエントリー、「最高裁判決」の報道を見て反射的に書いたんですが、その後、他の方の意見も気になっていました。今回の話の流れや「代理母」については、自分が思っていた以上に違和感を持っている人が多いみたいです。

「くそくらえ」の世の中を動かしているのは誰だっ!
   って考えてみると、政治家? 役人? マスコミ??

でも、それぞれのパーツが自分の思い通りに話をすすめられるとは限らなくて、最終的には世論のうねりにうまく乗れるかどうかの勝負になってくるのではないでしょうか。

勝ち組がもてはやされるようになったのは、多くの人が「勝ち組カッコいい」 って認めたからってこともあります。 「ちょっと勝ちすぎでムカツク」 って皆が言えば、ホイホイと塀の中に投げ入れてくれます。

世の中変えたければ、アナキスト(死語?)になるか、選挙の時棄権しない・・・のどちらかなのかなぁ・・と思っとります。
  1. 2007/03/29(木) 19:53:49 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

血とエゴイズム

初めまして、僭越ながらお邪魔させていただきます。予てより我が子を虐待し、殺してしまう親もいれば、不妊治療に大金をつぎ込む親もいる。日本ってどうなってるの?などと思っておりました。
子供が欲しい、遺伝子を残したい。そのためには、神の領域を侵すことも厭わない。と言っても今や神の領域を意識している日本人は、そもそもどのくらいいるのでしょうか?宗教と縁の薄い国民の多い日本では、様々な方向でモラルが崩壊している。
一報で島国である日本は血に強いこだわりがある。十数年前大学生の頃、友人が英会話のアメリカ人講師と付き合っていた。けれど彼はフィリピン人だった。移民なのだと思っていたが、彼のママは白人でNYのキャリアウーマンだという。彼は幼い頃にフィリピンから養子縁組でアメリカへとやってきたとのことだった。初めて聞いたときには、アメリカ人ってハートもアメリカンサイズ!大きいんだ。愛情もグローバルなんだね。と感心しました。親元を離れ、数年たったその当時もその彼とママはとても仲良しで、彼はママをとても尊敬していた。
日本ではちょっと考えられない。私が子供の頃、出生の秘密を知られた子はいじめられ、知った子はぐれちゃうと言うのが、定番でした。何でそうなるの?と無神経な私には理解不能でしたが・・・。
アメリカで彼が養子であることで、全く嫌な思いをすることが無かったというわけでは無い様でしたが、それを超える絆を彼のママがくれた。と言うことでした。
昨今アンジェリーナ・ジョリーやマドンナが養子を迎えて育てていることが話題になっていますが、血を重んじる日本で、こうした流れが常識になるということは、かなり難しそうですよね。
女が産む機械なら、そこから製造された人間も機械ですよね。きっと機械に例える時点で神を無視している。
宗教の良し悪しについては、分かりません。ただイスラム教徒の方々はストイックでいっらっしゃる。彼らと話していると日本でおきるいろんな問題は、無宗教も関わっているように感じます。クリスマスにプレゼントするのに、花まつりを知っている人は、きっと少ないですよね。
とーんと遠いところへと話をそらしてしまって申し訳ないですが、進歩しすぎた猿は「我儘」という言葉を忘れつつあるのかな?なんて、産むことのできた幸せな機械は思ってしまいました。
  1. 2007/04/10(火) 22:15:03 |
  2. URL |
  3. 深月 #1206b4bk
  4. [ 編集]

菊田昇(1926~1991)

特別養子縁組という制度は菊田昇という お医者さんの行動がきっかけになっています。

その行動とは望まない妊娠の子供を不妊の両親にあっせんして実子として育ててもらうということでした。
もちろん当時は法律違反の行為です。
改めて調べてみると、19年間で220組の養子縁組が成立したそうです。

  1. 2007/04/11(水) 19:56:08 |
  2. URL |
  3. genomic2p #4hkfV.Mk
  4. [ 編集]

菊田昇氏 覚えておきます。
ありがとうございます。

常に法律よりも人間の行動が先行するために、矛盾が存在し、矛盾と戦って勝ち誇る方もいらっしゃれば、散っていく方もいらっしゃる。裁判の報道を目にする度に、苛立ちや切なさを感じます。

バイオテクノロジーどころか、脳の細かなホルモンや作業までわかってしまう現代に、たくさんお金があれば、命も買いたくなるでしょうし、命を創ることもしてしまうでしょう。

そのことに意見するつもりは全くありません。
自分の財力で命を創るのも、不幸な子供を幸せにするのも、その方が考え抜いて出した結論です。

その結論と様々な非難を浴びながらも、新しい選択を創造された方々や、今当に戦っている方々に心から敬意を示したいと思います。
  1. 2007/04/12(木) 09:44:52 |
  2. URL |
  3. 深月 #1206b4bk
  4. [ 編集]

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